BETTEI SENKYU -別邸仙久-

故郷(ふるさと)を想う

仙久 Senkyu 

[仙] 世俗にとらわれず、[久] 時を長く経るさま

今までのように今後も長く
この家屋や田畑がここにあってほしいとの想いでこの名をつけました。

宿のある淡路島は、縄文、弥生時代の遺跡が数多く存在するなど
古くから人々の営みが盛んで、
御食国(みけつくに)の一つとして、
山海の幸を大和朝廷に献上した食材の宝庫であったと言われています。
ここ鳥飼の地名の起源については、
古代の「鳥養部」(とりかいべ)からきており、
朝廷へ献上する種々の鳥を飼育していたと言われ、
御食国と言われるゆえんの一つでます。

そしてこの宿は私の父の生家であり私自身幼い事から大好きな場所でした。
約100年前の大正時代に建てられ、
本家として私の先代達が守ってきた大切な場所でしたが
大きな木造家屋を残す事はメンテナンスや費用面でも大変難しく
この家屋を残す手段として期間限定のお宿として再生する事になりました。

目の前に広がる田畑では土地の気候や風土にあった作物を育て
自然と生活が互いの一部として存在し、
自然に人の営みが加わることでそのまま美しい景観が今も残る
素敵な場所です。
暮らし方や働き方が様変わりしたことや、
過疎高齢化が進んだこともあり、
景観が変わりつつある淡路島ですが、
この地に住まわれる方々が愛する
ゆっくりと流れる空気や豊かな時間を
お客様に心ゆくまで感じていただける場所になればと願っております。

                               

別邸仙久 オーナー